Columnコラム

80年代スクーターブームの主役マシンをカプセルで DJ・1R

2017.09.20

80年代、スクーターは若者の移動手段であり、ファッションでした。1985年にDJ・1が発売。空前のレーサーレプリカブームをうけて、チャンバーマフラーやエアロアンダーカバーを装備し、派手なカラーリングで翌年登場したのがDJ・1R。Hondaの大ヒットスクーターとなりました。

時は2017年。「インスタ映え」を一つのキーワードに商品開発が進む中、我々の目に留まったのが、キッチュなカラーリングのDJ・1Rでした。

第二次ベビーブーム世代である弊社代表が「絶対にやりたい!!」と言って始まったこの企画。しかし、実現までの道のりは平坦ではありませんでした。

なにしろ30年前のモデルなので、なかなか実車に巡り合うことができません。Hondaよりいただいた基本的な外形スペックをベースに、独自で資料をかき集め、それでも不明な部分は様々な角度の画像から割り出すなどの解析が必要でした。

計測が終わったら次は再現性の確認です。実車の1/32サイズにすることで、ミラーステーが細すぎて強度が足りなくなったり、本来あるべき隙間が表現できなかったり…カプセル玩具として成立する強度を保つことと、リアルさを残すこととを天秤にかけ、どの部分を簡略化するかを非常に悩みました。

Hondaと何度もやりとりを重ね、ようやく切削原型までたどり着くと、次はデカール(印刷)データ作成です。Adobe Illustratorにて最大の6400%まで拡大し、コンマミリ単位での作成を行いました。特にフロント部分のデカールは湾曲を考慮しなければならず、ここでもまた、何枚もの実車画像を見比べながら推測し作成していきました。

そしてついに発売。企画から実に半年以上の時間がかかりました。バイクファンから話題を呼び、複数のメディアに取り上げていただきました。また、SNSで画像をアップしてくださるお客様がたくさんいらっしゃいました。日々SNSでその画像を見るのが、我々の開発の励みになっています。実車を知る世代の方にも、実車を知らないインスタ世代の方にも、幅広く手に取っていただける商品になったと自負しております。

Twitter #dj1r
Instagram #dj1r
雑誌 モトチャンプ(三栄書房) 2017年10月号 に掲載していただきました
撮影協力 motoGITA

『だいきょ屋』さんとコラボしてモノづくり

2017.09.15

一つ一つ丁寧に手作りで個性あふれるお面を作っている だいきょ屋さん。
狐面をミニチュア化してカプセル玩具にして発売を計画。

作家さんに作って頂いた原型を3Dスキャンしてデジタル化、スキャンデータをモデリングしてデジタル原型を作製しました。3Dプリンタで出した原型をだいきょ屋さんにお渡しして綺麗に色つけしてもらいました。
色つけしてもらったデコレーションマスターを工場に送って印刷データを作製。
この商品の命は色つけの再現性にかかっています。
できるだけ忠実に再現してもらう為に工場と修正のやり取りする事約1ヶ月、ここに1番時間をかけました。やっと上がってきた彩色済みサンプルを見た時の感動!『だいきょ屋さん』に満足してもらえるかドキドキしました。

そして2017年5月
ついに店頭に『だいきょ屋はんなり狐面根付』として商品が並びました。『だいきょ屋』さんのファンの方々が「どこに設置されているのか」とツイッターでお祭り状態。投入後すぐに無くなる設置店舗が続出。在庫問合せをベンダー様から数多く頂き嬉しかったです。デザインフェスタではだいきょ屋さんブースにガチャを置かせてもらい。20分足らずで即完売しました。

作家さんを世に広めるお手伝いができる。量産でも手作りに近い高品質の商品をお客様に提供したい。今回そんな思いの仕事が楽しかったです。

私達の話しに耳を傾けてくれた『だいきょ屋』さんに感謝いたします。
『だいきょ屋さんファンの皆さま』も応援ありがとうございました。

だいきょ屋 Twitter

本物そっくりのスクイーズ『THEちくわ』!?

2017.09.11

巷ではスクイーズやプニプニ感覚の玩具が再ブームとなり、我社でもなにか作ろうと商品会議で話し合っていたところ『ちくわ』の企画が上がりました。
「ち、竹輪かあ~」
スイーツ系のスクイーズがよく売れていたのでご飯のおかずは売れるのか?
疑問を残したままとりあえず3Dデータを作ろうとスーパーでちくわを購入し
スキャニングしました。
「ガチャでもしたいよね」という意見もあり
最初のプロトタイプは縮小したものを3Dプリントアウトしましたが
「う〜ん、これ完全に等身大にした方がいいよね」
とスタッフの間でイメージが次第に膨らみ等倍で3Dプリントアウトしてみると
めっちゃ『ちくわ』でした(笑)

「これでいこう!!」とお客様に原型を持って営業して回ると高評価!!!
パッケージもPOPも本物っぽく行こうと盛り上がって製作した結果
60,000個のヒット商品になりました。

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