Columnコラム

あらゐけいいちの立体ができるまで

2019.12.27

「あらゐけいいちさんの描くキャラクターたちが大変味わい深く、魅力的でたまらない!ぜひ、フィギュア化して発売したい!」

と思い立ち、企画を立ち上げたのは、さかのぼること2018年12月。

 あらゐさんに今回の企画の趣旨をお伝えしたところ、「以前からキャラクターたちを大きく取り上げる場所が欲しかった!」と積極的に応じてくださり、発売に向けて進行することとなりました。

 それからというものラインナップを決めるまで打ち合わせの時間をたくさんいただきました。

基本となるコンセプト、デザインはあらゐさんにお任せして、いただいたラフスケッチからあらゐさんとSO-TAスタッフ総動員でさらにアイディアを練り、練り、練りまくり!デザインに反映していきました。

立体にしてから「何か違う」と惜敗していったキャラクターもたくさんいます。今回発売にいたった5種のキャラクターたちはいわば、たくさんの猛者から勝ち抜いた勇者たちなのです。

当初、発売を2019年7月に予定していましたが、こだわりにこだわりを重ね、同年10月まで発売延期することになりました。心待ちにされているお客様の声が多く、お待たせしてしまい大変偲びなかったのですが、発売してから「待っていた」とたくさんの反響をいただき、ホッとしました。

 

今回、あらゐさんの一ファンとしてあらゐさんの思い描く世界に参加し、キャラクターたちをフィギュア化できたことをとても嬉しく思います。

これをきっかけにあらゐけいいちファンがますます増えればいいな、と願っております。

1/1ヘラクレスオオカブトが作られたわけ

2019.09.12

 「新橋の居酒屋でギネスへの仮測定をするので来ませんか?」

 そう言われて僕は友人の紹介で知り合った野澤さんに飲み会に招待されました。

 ギネス測定!?のキーワードに興味をそそられ面白そうだなと軽い気持ちで行くと“ムシ会”と称される会合が……。

 そこにはギネス記録に挑もうとする黒光りのとてつもなくでかい昆虫がいました。そして、その巨大なヘラクレスオオカブトの持ち主がHirokAさんでした。

ギネスへの仮測定に挑戦した個体

 当時はヘラクレスオオカブト(以下「ヘラクレス」という。)の世界についての知識が全くなく、同席されていたむし社編集長の土屋さんに虫業界について色々とレクチャーを受けました。

 HirokAさんが世界的に有名なブリーダーであること、ヘラクレスに血統があるということをその時初めて知りました。また驚くほど高い金額で取引されていることも!

 野澤さんはカメラマンとして有名なことは知っていましたが、もう一人「見たことある人」が、僕の対面でずっとヘラクレスのことを話していました。とても気さくに話されているので他人の空似かなと自分の中で決めて話していましたが、やはり紅白にも出場経験のあるテノール歌手の秋川雅史さんでした。

 そして僕の横には謎の美女二人。全員がヘラクレスを愛で、語り合っていました。この謎だらけの空間で1/1ヘラクレスオオカブトの商品化企画は生まれました。

ムシ会の様子

 この企画の一番の決め手はHirokAさんに粘土造形の知識があったことです。リアルに1/1を作れば売れるだろうと直感はありました。

 しかしリアルに作るにはヘラクレスの体の仕組みを分かる人が監修する必要があります。HirokAさんにお願いすればリアルに再現できるかも!!

 実際に監修に入ると造形師かのごとく非常に分かりやすい指示を出してくれました。

ビークワ 71

 カプセル玩具業界では類を見ないBIGサイズの造形をどうやって500(メーカー希望小売価格)に落とし込むかが悩みの種でした。HirokAさん、SO-TAスタッフ、工場スタッフが一丸となってこの商品に取り組みました。

 何度も原型修正、彩色修正、パーツのはめ込み角度の微調整を繰り返しました。脚は動かすのか固定するのか。標本のレプリカではなく、生きた躍動感を表現するにはどうしたらいいのか。様々な検証を行いました。ファーストサンプルが出来上がってきた時の感動!!

1/1ヘラクレスオオカブトの商品化前サンプル

 約5万個を生産し、6月末から展開された1/1ヘラクレスオオカブトは大盛況で商品は即完売しました。

 また、この感動をムシ会の方々とお披露目会で共有できたのが嬉しかったです。カブトムシゆかりさんにツイッターで紹介していただいたり、雑誌ビークワに掲載していただいたり、利害関係なくただ純粋にヘラクレスが好きで繋いでくれたご縁でこんなにも多くの方にご協力いただき本当に感謝しています。

1/1ヘラクレスオオカブト完成披露会での一コマ

 そして何よりHirokAさんに多大なるご協力をいただいたことを感謝いたします。ありがとうございました。HirokAさんとでなければ、この企画は成立しなかったと思います。

 ちょっとでも面白いなと思ったことには臆せず顔を出してみることですね。純粋に好きなコト・モノの集まりは無関心な人にも必ず刺さるヒントを与えてくれます。

 カプセル玩具って興味ない人に興味を持ってもらうきっかけを与える存在でもありたいなと思いました。

 文:安藤(代表)

商品ページ

#ヘラクレスフォトコン 結果発表!!

2019.09.06

この度はたくさんの方々にご応募いただき、誠にありがとうございました!
多種多様な作品をいただいたため、選考に迷ってしまいました。

それでは順番に発表していきます!

 

佳作7名 ヘラクレスオオカブト(銀メッキVer)

Takurayさん
見た瞬間に笑ってしまいました。
ヘラクレスをリーゼントに見立てているのがGoodでした。

(1枚目)
こみさん
専用の台でヘラクレス同士を戦わせている構図が映えますね。
お子様のヘラクレス好きが伝わってきます。

あやねさん
ヘラクレス同士が「手を繋ぐ」という発想が面白いですね。
輪になって踊っている構図も良いです。

OtakenCustomさん
マジョーラカラーの塗装がとてもカッコいいです。
パープルの色合いがヘラクレスの魅力をさらに引き立てていますね。

(2枚目)
クワガ太郎さん
あえてヘラクレスの裏側を見せているのが面白いと思いました。
足を可動させていることで、本当に生きているかのような印象を受けました。

(3枚目)
前島だいき ジョンさん
背中の模様をさらにリアルにリペイントしてくださいました。
ビフォアーアフターを比較できるのも面白いですね。

はなむこさん
カラフルな野菜の色合いにまさかヘラクレスがマッチするとは・・・
ブルーヘラクレスをチョイスして色合いのバランスを取っているのが上手いですね。

 

優秀賞5名 ヘラクレスオオカブト(金メッキVer)

(1枚目)
MSY-2さん
パースの効いたダイナミックな構図がとてもかっこいいですね!
隊列を組んでるようにも見え、まさに「突撃!」といった感じでしょうか。
今にも襲い掛かってきそうな迫力に思わず後ずさりしてしまいそうです。

みーにゃんさん
背景、構図、ヘラクレスのリアリティ、どれをとっても一級品です!
量産の制限ゆえに再現が難しかった、足の太さにも手が加えられています。
商品ポスターと見まがう程の出来栄えに社内でも感嘆の声が上がりました。

KIYOさん
ヘラクレスを使ったテラリウムが秀逸ですね!
ヘラクレスを突き刺す大胆なレイアウトに思わずクスッとしてしまいました。
このテラリウムを前にお子様が何を思っているのかが気になるところですね。

うん、これだ!さん
「日本の伝統模様×ヘラクレスオオカブト」のコラボが見事な作品です!
赤の波と金の雲が、ヘラクレスの黒を一層引き立てていますね。
元がガチャ商品とは思えない伝統工芸品のような風格を感じます。

(1枚目)
さとみさん
最初に見たとき「なぜ本物のヘラクレスの写真を投稿したのだろう?」と錯覚してしまいました!
何度も確認してようやくこれが弊社の商品であることに気づきました。
あまりにもリアルな仕上げに、他のスタッフからも驚きの声が上がっていました。

 

最後に今回の最優秀賞を勝ち取った3名の作品をご紹介します!

最優秀賞3名 生体ヘラクレス

(2枚目)
ウンウンペンチウムさん
野外で撮影された作品は数多くありましたが、その中でも圧倒的な存在感でした!
ピントの合わせ方や構図も秀逸で、ヘラクレスの魅力が一層際立っているように思います。
ウンウンペンチウムさんは複数の作品を投稿してくださいましたが、どれも素晴らしく、
その中から1枚を選ぶのが本当に難しかったです。
「これぞヘラクレスフォトコン」と思わせるクオリティでした!

納豆大好きですさん
「自分の仲間が羽化するのを今か今かと待っている」といったストーリー性が感じられました!
しかもこの羽化前のヘラクレスも、同じ商品に手を加えて作ったもの!本当に驚きです。
ヘラクレスをよりリアルに仕上げる参加者が多い中、羽化前のヘラクレスを再現したところが秀逸でした。
羽化用のマットを用意しているのも再現性が高く、スタッフからも「これは文句なしの最優秀賞じゃないですか?」
と言わしめた作品でした!

華さん
「これぞ夏休み!」と感じさせる、まさにフォトコンにふさわしい作品でした!
笑顔でヘラクレスを手に乗せている兄弟の姿は、「夏の思い出の1ページ」といった言葉が似合います。
お兄ちゃんを見る弟くんはお揃いの格好で写真を撮ってもらってるのが嬉しいのでしょうか?
それともブルーヘラクレスを持っているお兄ちゃんを羨ましがっているのでしょうか?
そんな事を考えると、自然とこちらも笑みがこぼれてしまう、そんな作品でした!

 

以上、総勢15名のみなさま、おめでとうございます!

皆様のご協力のおかげで、素晴らしいフォトコンテストになりました。

この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました!

今後も皆様に喜んでもらえる商品作りに努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

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