Columnコラム

総合スポーツメーカー『ゼット』×3Dデータ制作プロ集団『ケイズデザインラボ』×SO-TA 「カプセルトイでなんか作りましょう」軽いノリから始まった!!

2018.03.29

2020年に創業100年を迎えるゼット。

小、中学と野球をやっていた筆者には小さい頃から非常に馴染み深い野球用品メーカー。当時グローブもバットもゼットでした。

 

ある日、我社の3Dソフトのサポートをしていただいている『ケイズデザインラボ』の方から連絡がありました。

彼らも私と同世代で野球大好き、「ゼットさんとなにかコラボして商品作れないかな」とすごくぼんやりとした話だったのですが、

「とにかく少年時代にぼろぼろになるまで使っていた野球用品を作っていた会社の商品が作れる!」3人のおじさんの雑談はひたすら盛り上がりました。

 

ゼットと言えば私たちのイメージはやはり金属バット!!

歴代の名だたる高校球児たちが使用した金属バットを忠実にミニチュアで再現する事で方向性が決まりました。

 80年代当初からゼットでバット開発に携わっておられたT氏に全ての監修を依頼しました。

全6種あるバットはまずそれぞれを3Dスキャンしました。強度や見栄えを考えながらある程度デフォルメをかけ、3Dプリンタでプリントアウト。監修してもらいまたサイズや太さ調整を行うこと数回。


形が決まったら次は印刷データです。

様々な当時のロゴマークから、間違いなくミニチュアで印刷したらつぶれるであろう注意表記文字も全て出来るだけ忠実にデータを作成しました。

デコレーションマスター(形・塗装の見本となる手作りの試作品)が上がってきた時の感動は今でもはっきり覚えています。「これこれこれ!!」って。 


一番苦労したのは調色です。

今回の金属バットはほとんどが金色なのですが、全ての金色が微妙に違うんです。見る光の環境や角度によって違う色味にも見えてしまうため、工場への色指定も簡単にはいきません。全てデコレーションマスターを元に再現しましたが監修者に納得していただくまで何度も何度もデコレーションマスターの色調整を行いました。
 

気づけば企画立案から1年が過ぎようとしていました。

エンドユーザー様が喜ぶ商品ができたのか発売直前で不安もありますが、少なくとも立案の3人のおじさんと監修していただいたTさんの心は子供の頃のように揺さぶられました。

 

2018/3/28 

文:安藤(代表)

2018年4月発売
商品名     : 硬式野球用金属製バット ゼットパワー伝説
種類数     : 6種
商品サイズ   : 約10cm(組み立て時)
カプセルサイズ : 6.5cm
価格      : 300円(税込)

商品ページ

版権元 : ゼット株式会社 http://zett-baseball.jp

3Dデータ作成協力 : 株式会社ケイズデザインラボ http://www.ksdl.co.jp

ドリーミンジェラートが出来るまで 〜目指せ!SNS映え!〜

2018.02.02

ぷにぷに感触系玩具の調査をしたところ、食品に関するものが多いことに気付きました。
しかし、食品は割とオーソドックスな物が多く見受けられ、飽和状態にあります。

今この路線で新商品を出したところで、子供達の心を打つことは出来ないのではないかと考えました。
なぜなら子供達は大変正直で、新しいもの、魅力的な物にしか興味を示さないからです。

そこで私たちが目をつけたのはSNSです。
その影響でフォトジェニックという言葉も耳にする機会が増えました。

SNSでの閲覧数や評価を上げる為にフォトジェニックなスイーツを写真に取り上げる需要が増え、
供給側もそれに応えるように、見た目が美しいスイーツを次々と打ち出していきました。

この一連の流れは大変興味深く、もしかしてぷにぷに感触系玩具とフォトジェニックとを掛け合わせられるのでは、と思いました。
今が旬のスイーツを具現化したら子供達の心を捉えることができるのではないかと。

フォトジェニックスイーツにおいて昨今では韓国が最前線に立っていることがわかりました。
それもそのはず、韓国スイーツは色彩豊かで、造形力も高かったのです。

1番に目についたのがジェラートです。
韓国の若い女性が極彩色なトッピングがついたジェラートを持っている画像をSNSに多数投稿しているのを見て興味を惹かれました。

これは、日本の女の子も好きだろう、いける!これは立体向きだ!と思い、企画しました。

3Dデータの作成で今回一番苦労した点は、ジェラートの質感や形の調整です。
何度も形を調整し、全体のバランスを確認しました。

ぱっと見て「おいしそう!」と感じてもらえるかが、こだわったポイントです。
トッピングは香川菓子おいり、人気のユニコーンモチーフ、そしてハートマシュマロの3種類展開です。

どうか、手に取った方々の心を揺さぶることが出来たなら‥これ以上に幸せなことはありません。

80年代スクーターブームの主役マシンをカプセルで DJ・1R

2017.09.20

80年代、スクーターは若者の移動手段であり、ファッションでした。1985年にDJ・1が発売。空前のレーサーレプリカブームをうけて、チャンバーマフラーやエアロアンダーカバーを装備し、派手なカラーリングで翌年登場したのがDJ・1R。Hondaの大ヒットスクーターとなりました。

時は2017年。「インスタ映え」を一つのキーワードに商品開発が進む中、我々の目に留まったのが、キッチュなカラーリングのDJ・1Rでした。

第二次ベビーブーム世代である弊社代表が「絶対にやりたい!!」と言って始まったこの企画。しかし、実現までの道のりは平坦ではありませんでした。

なにしろ30年前のモデルなので、なかなか実車に巡り合うことができません。Hondaよりいただいた基本的な外形スペックをベースに、独自で資料をかき集め、それでも不明な部分は様々な角度の画像から割り出すなどの解析が必要でした。

計測が終わったら次は再現性の確認です。実車の1/32サイズにすることで、ミラーステーが細すぎて強度が足りなくなったり、本来あるべき隙間が表現できなかったり…カプセル玩具として成立する強度を保つことと、リアルさを残すこととを天秤にかけ、どの部分を簡略化するかを非常に悩みました。

Hondaと何度もやりとりを重ね、ようやく切削原型までたどり着くと、次はデカール(印刷)データ作成です。Adobe Illustratorにて最大の6400%まで拡大し、コンマミリ単位での作成を行いました。特にフロント部分のデカールは湾曲を考慮しなければならず、ここでもまた、何枚もの実車画像を見比べながら推測し作成していきました。

そしてついに発売。企画から実に半年以上の時間がかかりました。バイクファンから話題を呼び、複数のメディアに取り上げていただきました。また、SNSで画像をアップしてくださるお客様がたくさんいらっしゃいました。日々SNSでその画像を見るのが、我々の開発の励みになっています。実車を知る世代の方にも、実車を知らないインスタ世代の方にも、幅広く手に取っていただける商品になったと自負しております。

Twitter #dj1r
Instagram #dj1r
雑誌 モトチャンプ(三栄書房) 2017年10月号 に掲載していただきました
撮影協力 motoGITA

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